皆さん、こんにちは!
ブログ管理人の「まさゆき」です。今日は職場で新型コロナウイルスの陽性者が出た関係で、急遽、会社が休みになりました。そこで今は自宅で黙々とFXの勉強ですww
恐らく、この記事を見ている方の中にもいるかと思いますが、FXは始めたばかりの頃に必ずぶち当たる壁が損益の計算方法です。pips(ピップス)という聞きなれない取引単位に困惑する方も多いのではないでしょうか?
本記事ではpipsから損益の計算方法まで、分かりやすく説明しようと思います。
FXで損益を計算する時に取引単位が分からないと資金管理もできないです。ですから、この記事の内容はブックマークなどしておいてもらえればと思います。
そうすれば、いつでも見返すことができるはずですから(^^)/
①pips(ピップス)を使えば複数通貨を統一単位で表記できる!
pipは「percentage in point(パーセント イン ポイント)」の頭文字をとったものです。pipsはpip(ピップ)の複数形です。通貨の共通単位としてFXで使用されるものです。
FXでは様々な通貨が取引されています。以前の記事でも触れましたが、1つのFX取引業者で数十種類の通貨ペアが取り扱いがあります。詳しく知りたい方は以下の記事を参考にして下さい。
FX取引の通貨ペア数↓↓↓
https://foreignexchange.jp/kaigaifxtsukapeaerabikata/
たとえば、自分のトレードした通貨ペアが、米ドル円(USD/JPY)やユーロ円(EUR/JPY)など、日本円が絡んだ計算の場合は、円や銭といった単位を使えるので、比較的理解しやすいでしょう。
では、そこでユーロドル(EUR/USD)や英ポンドユーロ(GBP/EUR)のように、日本円が絡まない通貨ペアを取引する際の損益を日本円に考え直してみて下さい!!
こうなると、どう考えても…
となるのは、目に見えていますww
それもスマホでトレードしている方が、そのような細かい計算をするのはほぼ不可能といってよいでしょう。そこで、すべての通貨ペアの取引単位を統一するのに役立つのがpipsという訳です。
pipsを使う1つ目のメリットは、利益や損失による値幅の単位を統一することができる点です。これで複数の通貨をいちいち『円』表記に直して計算する手間が省けます。
②pipsを使うことでトレードのパフォーマンスを適切に測ることができる!
そして、pipsを使う2つ目のメリットとして、トレードのパフォーマンスを適切に測ることができることが挙げられます。意外と多くの方が勘違いしていますが、FXは月間で○万円の利益といった金額だけで評価することはまったくできません。
たとえば、トレード手法の違うAさんとBさんの2人がいて、それぞれ以下のように主張したと仮定しましょう。
- Aさん:昨日のトレードで1万円の利益を上げる事が出来ました!
- Bさん:私も昨日のトレードで1万円の利益を上げる事が出来ました!
この2人の利益はお互いに1万円ですから、一見は同じように見えます。
ですが、ここでAさん、Bさん、それぞれどれくらいのpipsを獲得したか確認するとまったく違う側面が見えてきます。
- Aさん:1万円稼げたのは1万通貨のトレードで100pipsで獲得したからです!
- Bさん:1万円稼げたのは10万通貨のトレードで10pipsを獲得したからです!
この内容を見ると、実は同じ利益でもAさんはBさんの10倍ものpipsを獲得していたのです。
FXでは大きな利益を得ること以上にリスク管理が大切になります。Aさんに対しBさんは少ないpipsで効率的に稼いでいるように思えますが、実はその分、大きなリスクを背負っていることになります。
仮にBさんが相場の読みを外して10pipsを失っていたら3万円を損していたことになります。それに対し、Aさんが10pipsを失っても3千円しか損失が出でていない事になります。
明らかにAさんの方がリスク管理をしながら効率的なトレードができていると言えます!
1pipsは、いくらの通貨価値があるのか?
pipsがFXの統一単位だという事は分かったけど、1pipがどれくらいの価値があるのかどうやって判断したらよいのか分からないとい方もいるでしょう。そこで、1pipsあたりの通貨価値がいくらを表しているのかもまとめておきます。
結論からいうと1pipsの通貨価値は、通貨ペアによって異なります。
たとえば、米ドル/円やクロス円(ユーロ/円、ポンド/円など)の場合、1pip=0.01円(1銭)を表しています。10pips=10銭、100pips=1円です。米ドル/円のレートが100.00円から100.05円に上昇した場合、5pips(5銭)上昇したと言うことになります。
一方、ユーロ/ドルやポンド/ドルなどの米ドルストレート通貨の場合、1pip=0.0001ドル(0.01セント)
を表しています。ユーロ/ドルのレートが1.1500ドルから1.1505ドルに上昇した場合も、5pips上昇したと言うことになります。
- 1pip=0.01円(1銭)
- 10 pips=0.1円(10銭)
- 100 pips=1円(100銭)
- 1pip=0.0001ドル(0.01セント)
- 10pip=0.001ドル(0.1セント)
- 100pip=0.01ドル(1セント)
pipsはスプレッド(取引手数料)にも使われている!
pipsはスプレッドの単位としても用いられます。スプレッドとは、FX業者を介してトレードを行う際に発生する、買いと売り取引時の為替レートの差のことをいいます。
スプレッドは、どんな取引を行ったとしても、FX会社を利用する以上は、海外FX国内FXを問わず、ほぼ必ずと言っていいほど発生します。これは、トレーダーが取引を行うたびにスワップ分としてFX会社に対して支払う手数料になります。
たとえば、FX業者が米ドル/円のスプレッドを10pipsで提示している場合、それは1ドルにつき日本円で10銭の手数料がかかることを表しています。10,000ドル(1Lot)取引した場合の手数料は1,000円(=10銭(0.1円)×10,000)ということになります。
短期間で売買を繰返すスキャルピングのトレーダーにとって、スプレッドの違いは収益に大きく影響しますから、スプレッドも注意してFX会社を選ぶようにして下さい。
FXでpipsを使う事のメリットについて【まとめ】
pipsはFXにおいてとても重要な概念なので、今回の記事でしっかり理解してもらえればと思います。そもそも、なぜpipsを理解する必要があるのか、その理由は私は次のように考えています。
pips計算の本来の目的は、pips計算によって、リスクとリターンのバランスを確認することです。ただ、あくまでpips計算とは手段であって、それを知っただけで稼げる訳ではないのです。
pipsを理解したうえで損失のリスクを最小限に抑え、利益を最大限取れるようにする必要性があります。今行っているトレードがきちんと根拠や分析に基づいたものでなければ、いくらpips計算を行っても利益を積み重ねることはできないでしょう。
最後にpipsについて要点だけまとめておきますと…
- 複数通貨を統一単位にまとめることができる!
- トレードパフォーマンスを正確に把握できる!
- チャートは右から2つ目の桁を1pipsと見る!
- 実際の損益はpipsと量(Lot)をかけて求める!