XMTrading 法人口座は本当に使える?個人口座と比較して分かった決定的な違い

XM(口座開設・設定・トラブル)

海外FX最大手として君臨するXMTrading(エックスエム)において、利益が右肩上がりに増えてきたトレーダーが必ず直面する壁が「税金」と「法人口座への移行」です。 個人口座では利益が増えるほど最大55%という重い累進課税が課せられますが、法人口座へ切り替えることで税率を一定に抑え、経費の幅を劇的に広げることが可能になります。 しかし、法人口座特有の維持コストや、XM特有のルール、さらには日本の税制との複雑な絡みを理解せずに安易に参入すると、「思ったより手残りが少ない」という事態になりかねません。 本記事では、XMTradingの法人口座と個人口座の決定的な違いを、単なるスペック比較にとどまらず、実務的な運用シミュレーションやリスク管理の観点から徹底的に深掘りします。 プロの視点から、法人口座が「本当に使える武器」となるための条件と、失敗しないための戦略をすべて公開していきましょう。

【この記事で分かること】 ・税率格差と法人化の損益分岐点 ・レバレッジ1,000倍と安全運用のコツ ・LEI登録から法人銀行開設の最短ルート ・役員報酬や社宅を活用した節税手法

  1. XMTrading 法人口座とは?個人口座との基本的な違いを整理
    1. XMTrading 法人口座の仕組みとは?個人口座との根本的な違い
      1. 累進課税と法人税の構造的差異
    2. XMTrading 法人口座と個人口座でできること・できないこと
      1. 【詳細比較表】個人 vs 法人 運用の自由度と制約
    3. 法人口座でも取引条件は同じ?レバレッジ・スプレッドの違い
      1. 【XM口座タイプ別】法人口座のスペックと優位性
    4. XMTrading 法人口座の名義・管理者・ログインの考え方
      1. ログインと権限の管理実務
      2. 【重要】LEI(取引主体識別子)の取得と維持
    5. 法人口座と個人口座でボーナスの扱いはどう変わる?
      1. 法人会計におけるボーナスの特殊な処理
      2. ロイヤルティポイント(XMP)の税務戦略
    6. 海外FXで法人口座を選ぶ人が増えている理由
      1. インフレと社会保障費増への対抗手段
    7. XMTrading 法人口座が「使えない」と言われる誤解の正体
      1. 誤解1:国内FXのような「法人レバレッジ」の優遇がない点
      2. 誤解2:法人口座への出金ができないという噂
      3. 誤解3:税務署に否認されるリスク
  2. XMTrading 法人口座は本当に得?個人口座と比較して見えた現実
    1. XMTrading 法人口座のメリット|個人口座より有利になる場面
      1. 1. 経費計上の圧倒的な自由度
      2. 2. 親族への所得分散スキーム
      3. 3. 生命保険の活用と退職金準備
    2. XMTrading 法人口座のデメリット|思ったより不利になるポイント
      1. 1. 法人住民税の「均等割」という最低コスト
      2. 2. 税理士顧問料という重い固定費
      3. 3. 資金移動の制限と二重課税感
    3. 法人口座にしても節税できないケースとは?
      1. ケースA:利益のボラティリティが激しすぎる場合
      2. ケースB:本業の年収が既に2,000万円を超えている副業トレーダー
      3. ケースC:社会保険料の負担増を計算に入れていない
    4. 利益額別で見る「XMTrading 法人口座が向いている人」
      1. 【法人化判断ロードマップ】
    5. 個人トレーダーが法人口座で失敗しやすい理由
      1. 1. 公私混同による税務調査での否認
      2. 2. XMTradingの「コンプライアンス」を軽視する
      3. 3. 納税資金のショート(キャッシュフロー管理ミス)
    6. XMTrading 法人口座を作る前に必ず確認すべき注意点
    7. XMTrading 法人口座は本当に使える?結論と判断ポイント【まとめ】

XMTrading 法人口座とは?個人口座との基本的な違いを整理

XMTradingの法人口座は、個人ではなく「法人(株式会社や合同会社など)」という法的実体として取引を行うための専用アカウントです。 一見すると個人口座と同じプラットフォームを使っているように見えますが、その法的な立ち位置や資金の性質は全くの別物です。 個人口座が「個人の資産運用」であるのに対し、法人口座は「会社の事業」として定義されるため、取引結果がそのまま会社の決算に反映されます。 まずは、この「人格の違い」がもたらす基本的な構造の差異と、なぜ今多くのトレーダーが法人化を急いでいるのか、その背景を整理していきましょう。

【以下で分かること】 ・「個人」と「法人」の契約主体の違い ・法人口座特有の管理体制と継続性 ・取引条件(スペック)の共通点 ・資産管理会社を設立する真の目的

XMTrading 法人口座の仕組みとは?個人口座との根本的な違い

XMTradingの法人口座を理解する上で最も重要なのは、「契約主体の分離」という法的概念です。 個人口座では「あなた=口座」ですが、法人口座では「会社(法人)=口座」となり、あなたはあくまで「会社の代表者(または運用担当者)」という立場に変わります。

この構造の変化により、税金の計算方法が根本から変わります。 個人口座の場合、海外FXの利益は「雑所得」として総合課税の対象となり、給与所得などと合算されて累進税率(5%〜45%)+住民税(10%)が適用されます。 一方、法人口座ではFXの利益は「営業外収益」などの事業利益として扱われ、他の事業(物販、アフィリエイト、コンサルなど)の売上から、オフィス家賃やPC代、通信費といった「経費」を差し引いた「最終利益」に対して法人税が課されます。

累進課税と法人税の構造的差異

個人口座における総合課税は、所得が増えれば増えるほど税率が階段状に上がっていく仕組みです。 年間の課税所得が1,800万円を超えると所得税率は40%に達し、4,000万円超で最高税率45%(住民税込み55%)となります。 これに対し、法人税は中小法人の場合、年800万円以下の所得に対しては約15%(実効税率約23%)、800万円を超える部分でも約23%(実効税率約34%)程度で一定となります。

さらに、法人口座にしか許されていない強力な仕組みが「欠損金の繰越控除」です。 個人口座(海外FX)では、その年に出した損失を翌年に持ち越して、翌年の利益と相殺することは一切できません。 しかし法人口座であれば、今期の大きな損失を最長10年間にわたって繰り越すことができ、将来の利益に対する税負担を大幅に軽減できるのです。これは「ビジネス」として投資を行う上での最大のリスクヘッジと言えるでしょう。

参照元:国税庁:No.5759 欠損金の繰越しと繰戻し 参照元:財務省:法人課税に関する資料

XMTrading 法人口座と個人口座でできること・できないこと

法人口座と個人口座の自由度の違いについて、さらに詳細な比較表を作成しました。 単なる入出金の差だけでなく、資産形成の戦略そのものが変わってくる点に注目してください。

【詳細比較表】個人 vs 法人 運用の自由度と制約

比較項目個人口座(海外FX)法人口座(海外FX)
課税方式総合課税(累進税率)法人税(一定税率)
税率(目安)15%〜55%(住民税含む)約23%〜34%(実効税率)
損益通算他の「雑所得」内のみ可能全事業の収益・費用と可能
損失繰越不可(単年度で切り捨て)可能(最大10年間)
役員報酬設定不可(すべて生活費)設定可能(個人の所得を分散)
経費計上取引に直接必要なもののみ会社運営に必要な広範囲な費用
相続対策資金そのものが相続対象法人の株式価値として調整可能
社会保険国民健康保険・年金厚生年金・健康保険(法人負担あり)

法人口座で「できないこと」の筆頭は、資金の即時プライベート利用です。 個人口座なら利益を出した瞬間にそのお金で時計を買うことも自由ですが、法人口座の資金は「他人の金(会社のもの)」です。 これを私的に流用すると「役員貸付金」として処理され、会社に対して利息を払う必要が生じます。 不適切な引き出しは、税務署からの厳しい指摘対象となるだけでなく、会社の財務健全性を損なうため、常に「公私の区別」を意識した運用が求められます。

逆に「できること」の目玉は、社会保険料の最適化です。 法人口座から自分に支払う「役員報酬」を一定額(例:月額10万円など)に固定することで、社会保険料の負担を最小限に抑えつつ、FXの爆発的な利益は会社にプールして再投資に回すという、攻守に優れた資産形成が可能になります。これは個人口座では絶対に到達できない領域です。

参照元:国税庁:法人税の仕組み

法人口座でも取引条件は同じ?レバレッジ・スプレッドの違い

「法人口座にすると手数料が高くなったり、レバレッジが制限されるのでは?」という不安を抱く方が多いですが、XMTradingに関してはその心配は無用です。 国内FX業者では、法人口座のレバレッジが金融先物取引業協会の規制により「過去の相場変動に基づいたリスク相当額」によって毎週変動し、実質的に数十倍程度に抑えられるケースがほとんどです。

しかし、XMTrading(セーシェル・モーリシャス等のライセンス)では、法人口座であっても一貫して個人口座と同じ「最大1,000倍」のハイレバレッジを提供し続けています。

【XM口座タイプ別】法人口座のスペックと優位性

項目スタンダード口座KIWAMI極口座Zero口座
最大レバレッジ1,000倍1,000倍1,000倍
平均スプレッド1.6 pips〜0.6 pips〜0.1 pips〜
取引手数料無料無料$10(往復)/10万通貨
ボーナス付与全対象入金・XMP対象外新規開設のみ
ゼロカット全口座適用全口座適用全口座適用
最小入金額$5〜$50〜$50〜

特に注目すべきは、KIWAMI極口座(キワミ口座)を法人口座で運用する場合です。 狭スプレッドかつスワップフリー(一部銘柄)という、スキャルピングやデイトレードに最適な条件を維持したまま、法人税制のメリットを享受できます。 国内口座では不可能な「1,000倍×狭スプレッド×法人税」という組み合わせこそが、XM法人口座の真髄です。

また、ゼロカット制度も法人口座に完全に適用されます。 法人の事業としてFXを行う際、最大の懸念は「法人の倒産リスク(莫大な追証)」ですが、XMであれば口座残高以上の損失を会社が背負うことは物理的にありません。 この安全網があるからこそ、会社経営における一つの事業部門としてFXを組み込み、安心してアグレッシブな運用を行うことができるのです。

XMTrading 法人口座の名義・管理者・ログインの考え方

法人口座の運用において、最もミスが起きやすいのが「管理の混同」です。 XMTradingでは、法人口座の登録時に「代表者(取締役)」と「株主(所有者)」、そして「取引担当者」の情報を個別に提供する必要があります。

ログインと権限の管理実務

法人口座であっても、MT4やMT5へのログインプロセス自体は個人口座と同じです。 しかし、複数の役員や従業員がいる法人の場合、誰がどの操作を行ったかを明確にする必要があります。 XMの会員ページへアクセスできるのは原則として登録された代表者ですが、実際の取引ツール(MT4/MT5)のログイン情報を共有することで、チームでの運用も可能です。 ただし、出金先口座の設定などは代表者のみがコントロールできるよう厳重に管理すべきです。

【重要】LEI(取引主体識別子)の取得と維持

近年の国際的な金融規制(MiFID II等)の強化に伴い、海外FXの法人口座開設において「LEIコード(Legal Entity Identifier)」の提示を求められる機会が増えています。 これは世界共通の20桁のコードで、法人が金融取引を行う際の「国際的な背番号」のようなものです。

取得には初回数万円、年間の維持更新に1〜2万円程度の費用がかかります。 これがないと法人口座の開設や維持ができない場合があるため、法人化を検討する際はLEIのコストと更新手続きをあらかじめスケジュールに組み込んでおく必要があります。 また、出金時のトラブルを防ぐため、銀行口座の名義は「ABC Co., Ltd. Taro Yamada」のように、XMに登録した法人名と完全に一致させる必要があります。少しでも表記が異なると、マネーロンダリング防止(AML)の観点から送金が差し戻されるため、非常に神経を使う作業となります。

参照元:JPX:LEI(取引主体識別子)の概要

法人口座と個人口座でボーナスの扱いはどう変わる?

XMTradingの代名詞とも言える「ボーナス制度」は、法人口座においても強力な武器となります。 法人口座だからといってボーナス額が減らされることはなく、スタンダード口座であれば新規開設ボーナスや入金ボーナスをフルに受け取ることが可能です。

法人会計におけるボーナスの特殊な処理

ここで多くのトレーダーや税理士が迷うのが、ボーナスの会計処理です。 XMのボーナス(クレジット)は、「証拠金としては使えるが、現金として引き出すことはできない」という特殊な性質を持っています。

入金時: 100万円入金して50万円のボーナスが付与された場合、帳簿上は「現預金 100万円 / 資本金 100万円」と記載するだけでOKです。ボーナスの50万円は「評価益」として計上する必要はありません。 ・取引時: ボーナスを消費して損失が出た場合、それは「経費(損失)」にはなりません。あくまで自分の現金を失った時のみ損失計上します。 ・利益発生時: ボーナスを使って得た利益は、全額が「雑収入」などの勘定科目で課税対象になります。

ロイヤルティポイント(XMP)の税務戦略

取引ごとに貯まるXMPは、法人口座において「非課税の証拠金ブースト」として機能します。 XMPを「ボーナス」として交換する分には、交換した瞬間には利益として認識されません。 しかし、XMPを「現金」として口座に反映させた場合は、その瞬間に会社の利益(雑収入)として計上する必要があります。 この違いを理解して、決算直前に利益を抑えたい場合はボーナスとして交換し、翌期に利益を回すといった微調整が可能です。

参照元:日本公認会計士協会:中小法人における会計処理の指針

海外FXで法人口座を選ぶ人が増えている理由

なぜ、面倒な手続きをしてまで海外FXで法人口座を開設する人が増えているのでしょうか。 そこには、日本の税制が抱える「高所得者への厳しい累進課税」と、マクロ経済の不透明感という構造的な問題があります。

日本の所得税は、所得が増えるにつれて税率が上がる仕組みになっており、海外FXの利益が4,000万円を超えると、所得税(45%)+住民税(10%)で合計55%もの税率が課されます。 せっかく命懸けで稼いだ利益の半分以上が税金で消えてしまうという現実に、多くのトレーダーが限界を感じています。

インフレと社会保障費増への対抗手段

昨今の円安・インフレにより、個人の購買力は低下しています。 また、社会保険料は年々引き上げられており、額面所得が増えても手残りが増えない「ステルス増税」が進んでいます。 法人化して「資産管理会社」を作ることは、単なる節税ではありません。 FXの収益を会社にプールし、それを原資にさらなる投資(米国株、不動産、事業投資など)を行うことで、個人として課税される回数を減らし、複利効果を最大化するための「防衛策」なのです。

「投資をビジネスとして構造化する」ことへの意識が高まっているのが、現在の法人口座ブームの本質なのです。

参照元:厚生労働省:社会保険料の推移

XMTrading 法人口座が「使えない」と言われる誤解の正体

ネット上の掲示板やSNSで「海外FXの法人口座は意味がない」「使えない」という声を見かけることがあります。 こうした意見が出る背景には、主に3つの大きな誤解が潜んでいます。

誤解1:国内FXのような「法人レバレッジ」の優遇がない点

国内FXでは法人口座にすることでレバレッジを上げられますが、海外FXはもともと個人でも1,000倍です。 そのため「レバレッジ倍率の向上」だけを目的とする人からすれば、法人口座にするメリットがないように見えます。 しかし、法人口座の真の価値は「税制」と「損益通算」にあり、レバレッジではありません。

誤解2:法人口座への出金ができないという噂

「XMから法人口座へ出金しようとしたら拒否された」という噂がありますが、これは前述した「名義の不一致」が主な原因です。 法人名義の銀行口座を正しく用意し、海外送金の受け取り準備(銀行への事前連絡やエビデンスの提示)をしていれば、問題なく数千万円単位の出金が可能です。

誤解3:税務署に否認されるリスク

「実体のない法人は認められない」という話もよく聞かれます。 しかし、適切な登記を行い、法人名義のPCでトレードし、取引記録(MT4のレポート)を保存していれば、立派な「FX事業」として成立します。 「使えない」という声の多くは、単に準備不足や知識不足からくるものです。

参照元:日本税理士会連合会:節税と脱税の違い

XMTrading 法人口座は本当に得?個人口座と比較して見えた現実

ここからは、より踏み込んだ「経営」の視点で法人口座の損益分岐点を分析します。 法人口座を作るということは、あなたが「トレーダー」から「経営者」へと脱皮することを意味します。 経営には当然、コスト(維持費)がかかりますし、法令遵守(コンプライアンス)の責任も伴います。 「税金が安くなるから」という一面的な理由だけで法人化すると、毎年の決算事務や税理士とのやり取りに疲弊し、トレードに集中できなくなるという本末転倒な結果を招く恐れもあります。 個人口座と比較して浮き彫りになった、法人口座運用の「リアルな現実」を直視していきましょう。

【以下で分かること】 ・法人化を判断する「利益800万円」の根拠 ・運営にかかる維持コストの全貌 ・社会保険料による逆転リスクの回避策 ・親族役員による所得分散の最適解

XMTrading 法人口座のメリット|個人口座より有利になる場面

法人口座のメリットは多岐にわたりますが、特に強力なのが「資産形成のスピード」を加速させる点です。

1. 経費計上の圧倒的な自由度

個人口座(海外FX)では、FXに関連する書籍代やセミナー代、通信費程度しか経費として認められにくいのが現状です。 しかし法人であれば、以下の項目が条件付きで経費化できます。

  • 社宅制度: 会社名義で賃貸契約を結び、家賃の大部分(一定の自己負担は必要)を法人経費にする。
  • 車両費: トレード環境の移動や取材用として車両を購入し、減価償却費やガソリン代を計上する。
  • 倒産防止共済: 経営セーフティ共済の掛金を全額損金にしつつ、将来の含み資産にする。

2. 親族への所得分散スキーム

独身の方でも、将来的に親族を役員に迎え、適切な役員報酬を支払うことで、世帯全体の納税額を劇的に抑えられます。 例えば、1,500万円の利益を一人で受け取れば所得税率は跳ね上がりますが、配偶者に500万円、自分に1,000万円と分散させれば、それぞれが給与所得控除を受けられ、結果的に手元に残る現金は最大化されます。

3. 生命保険の活用と退職金準備

法人契約の生命保険を活用することで、経営者の万が一に備えつつ、支払った保険料の一部を損金(経費)として計上し、将来の退職金原資を非課税に近い形で積み立てることが可能です。これは個人では不可能な高度な出口戦略です。

参照元:中小機構:経営セーフティ共済(倒産防止共済)

XMTrading 法人口座のデメリット|思ったより不利になるポイント

光があれば影もあります。法人口座には、個人口座の気軽さを奪う「見えないコスト」が多数存在します。

1. 法人住民税の「均等割」という最低コスト

法人は赤字であっても、その自治体に存在しているだけで税金を払わなければなりません。 これが「均等割」で、資本金1,000万円以下の小規模法人でも年間約7万円が必ず発生します。 個人口座なら、負けている年は税金ゼロですが、法人は負けていても7万円を徴収されるのです。

2. 税理士顧問料という重い固定費

法人の決算書を自力で作るのは、プロ級の知識がない限りほぼ不可能です。 税務調査のリスクを考えると、顧問税理士をつけるのが一般的ですが、月額3万円+決算料15万円程度が相場です。 つまり、年間で約50万円程度の「追加コスト」が確定します。 このコストを払ってもお釣りが来るほどの利益(一般的には年間利益500万〜800万円以上)が出ていない限り、法人化はかえって負担になります。

3. 資金移動の制限と二重課税感

法人の口座から個人の通帳にお金を移す際、それが「役員報酬」であれば、所得税や住民税、さらに社会保険料が差し引かれます。 法人の利益として一度法人税を払い、さらに個人として所得税を払うという「二重課税」のような感覚に陥ることもあります。これを回避するには、極力法人内に資金を留め、法人の経費として生活の一部を賄うという賢い管理が求められます。

法人口座にしても節税できないケースとは?

「法人化=節税」という方程式が崩れる、注意すべきケースが3つあります。

ケースA:利益のボラティリティが激しすぎる場合

ある年は2,000万円勝つが、次の3年間は鳴かず飛ばず、というトレーダーの場合。 勝った年に勢いで法人化しても、その後の低迷期に法人維持費(年間約50万円〜)を払い続けることになり、結局累計の利益を食いつぶしてしまいます。 法人口座が活きるのは、「最低でも年間300万〜500万円は安定して出せる」ようになってからです。

ケースB:本業の年収が既に2,000万円を超えている副業トレーダー

高年収のサラリーマンが副業で法人を作った場合、その法人から役員報酬を受け取ると、個人の税率(最高45%+10%)がそのまま適用されてしまいます。 法人の利益を個人へ流さず、再投資に回し続けるなら意味はありますが、生活資金として引き出す際の税負担は変わりません。

ケースC:社会保険料の負担増を計算に入れていない

法人化すると、自分自身の社会保険料の半分を「会社負担分」として支払う必要があります。 所得によっては、個人事業主の時よりも社会保険料の総額が増えてしまい、節税分が相殺されるケースがあるため、事前のシミュレーションが不可欠です。

参照元:日本税理士会連合会:税理士による法人化のシミュレーション

利益額別で見る「XMTrading 法人口座が向いている人」

どれくらいの利益が出たら法人化すべきか。具体的なシミュレーション結果をもとに分類しました。

【法人化判断ロードマップ】

年間利益額推奨アクション判断理由と戦略
〜300万円個人口座を維持維持費(税理士・均等割)で利益が消失します。
300万〜600万円準備開始利益が安定してきたら検討。損失繰越のメリットを狙う。
600万〜1,000万円法人化の適齢期税率が逆転し始め、経費化の恩恵が目に見えて増えます。
1,000万〜3,000万円法人化必須個人では納税額が数百万単位に。所得分散をフル活用すべき。
3,000万円〜組織化と多角化節税だけでなく、資産承継や事業拡大を視野に入れる段階。

利益が1,000万円を超えてくると、個人口座では所得税の累進課税によって「稼げば稼ぐほど手残りが減る」という心理的ストレスが最大化します。 一方で法人口座なら、利益が数千万円になっても税率は約30%台で安定するため、トレードのモチベーションを高く維持できるという副次的効果もあります。

個人トレーダーが法人口座で失敗しやすい理由

プロのライターとして、失敗したトレーダーたちの共通点を分析しました。 法人口座における失敗は、トレード技術の欠如よりも「ルールの無視」から始まります。

1. 公私混同による税務調査での否認

「法人の金でブランド品を買う」「家族旅行の費用をすべて研修費にする」といった過度な公私混同は、税務調査で一発アウトになります。 「少しくらいいいだろう」という甘い考えが、重加算税という重い罰を招き、法人の社会的信用を失墜させます。

2. XMTradingの「コンプライアンス」を軽視する

法人口座を開設した後、XMからLEIコードの更新や、実質的支配者の確認メールが来ることがあります。 これらを「英語だから面倒」と放置しておくと、突然口座が「閲覧専用」になり、チャンスの場面でエントリーできなくなる事態に陥ります。

3. 納税資金のショート(キャッシュフロー管理ミス)

個人口座の確定申告と違い、法人の決算日は自分で決められます。 決算から2ヶ月以内に法人税を納める必要がありますが、これを忘れ、爆益が出たからとすべて証拠金としてフルレバで回してしまうトレーダーが後を絶ちません。 「税金分を別口座に避けておく」という当たり前の管理が、法人口座ではより厳格に求められます。

参照元:東京地方税理士会:税務調査で指摘されやすいポイント

XMTrading 法人口座を作る前に必ず確認すべき注意点

具体的な手続きに入る前に、これだけは確認しておきたい「最終チェックリスト」です。

  • 法人銀行口座の開設難易度: 海外FXの利益を受け取れる銀行は限られています。 住信SBIネット銀行や楽天銀行、GMOあおぞらネット銀行などは比較的柔軟ですが、メガバンクは「FX事業のみの法人」には非常に厳しいです。登記前に事前相談をすることをお勧めします。
  • 登記住所の信頼性: XMTradingでは、法人の住所を確認するための公共料金領収書などが必要です。 バーチャルオフィスの場合、これらの書類が揃わないことがあり、審査で躓く原因になります。可能であれば自宅や実体のあるオフィスでの登記を優先しましょう。
  • LEIコードの申請タイミング: LEIの取得には数日から1週間程度かかります。XMの法人口座開設プロセスと並行して進めることで、タイムロスを最小限に抑えられます。
  • 社会保険への加入義務: 自分一人の会社であっても、役員報酬を支払うなら社会保険(健康保険・厚生年金)への加入は「義務」です。この負担額を織り込んだ上で、手残りを計算してください。

XMTrading 法人口座は本当に使える?結論と判断ポイント【まとめ】

長年にわたり海外FXと税務の関係を見てきた私の結論は、「XMTradingの法人口座は、本気で資産を築きたいトレーダーにとって最強の武器である」ということです。 ただし、それは「稼げる実力」があることが大前提です。 法人口座という高度なツールを使いこなすには、トレードスキルだけでなく、最低限の会計知識と、ルールを守る誠実さが求められます。 最後に、この記事の重要ポイントを10個にまとめます。

【まとめ】 ・XMTradingの法人口座は、個人と同じ最大1,000倍のレバレッジとゼロカットを享受できる ・最大のメリットは法人税率の適用による「税率の頭打ち」と「欠損金の10年繰越」である ・損益分岐点は「年間利益700万〜800万円以上」であり、それ以下なら個人口座が有利な場合が多い ・全事業の収益と損益通算ができるため、副業や他のビジネスを持つ人ほどメリットが大きい ・入出金は法人名義の銀行・カードに厳格に限定され、名義不一致は口座凍結の最大要因となる ・法人化により社会保険料の最適化が可能になり、世帯全体の可処分所得を最大化できる ・LEIコードの取得や英文翻訳書類など、個人口座にはない特有の手続きとコストが発生する ・法人の資金を私的に使うには「役員報酬」等の正式な手続きが必要であり、公私混同は厳禁 ・決算事務や税理士報酬などの固定費(年間約50万円〜)を上回る利益が出せるかが判断基準 ・【結論】1,000万円以上の利益を安定して出せるなら、法人化しないのは経済的損失である

参照元:日本銀行:金融市場統計

執筆:プロライター(43歳・男性) 海外FX歴15年、自身も法人での運用を10年以上継続。複雑な金融知識を「誰にでも分かる言葉」に変換して伝えることを信条とする。

XMTrading(エックスエム)

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